事業活動で発生した廃棄物の削減と再資源化に取り組んでいます。廃棄物・リサイクルガバナンスの構築および運用を通じてグル―プ全体で循環型社会の形成に寄与しています。
持続可能な循環型社会の形成に向け、資源の有効な活用を推進しています。省資源(リデュース)再使用(リユース)、再生使用(リサイクル)の3R化により、ゼロエミッションと適正処理を推進しています。
また、グループからの廃棄だけでなく、製品廃棄に至る製品ライフサイクル全体で、循環型社会形成に寄与していきます。
廃棄物管理・リサイクル推進部会が中心となり、「廃棄物適正処理指針」や「廃棄物適正処理マニュアル」に則って廃棄物・リサイクルガバナンスを構築し、廃棄物処理とリサイクルに対する自主的な取り組みを推進しています。製品に関わる環境配慮製品の開発は「グリーン製品部会」を中心に活動しています。
2022年度も廃棄物の削減とリサイクル化に努め、リサイクル率は99.9%となり、ゼロエミッション※は、主要8事業所すべてにおいて14年連続の達成となりました。
※工場から発生する最終処分量の総廃棄物比1%未満、または総発生量比99%以上の再資源化とする自社基準
「工場から発生する最終処分量が総廃棄物の1%未満、または総発生量の99%以上が再資源化されている」という基準。国連大学がめざす「ゼロエミッションの6つの基本原則」をもとに作成。
廃棄物総量の推移
リサイクル率の推移
事業活動によって発生する廃棄物の処理について、法令を順守した管理を行っています。
一般的に、廃棄物は処理業者に委託した後のリスクが大きいといわれています。当社では全拠点で電子マニフェストを導入して処理状況の確認を効率化し、不法投棄など受け渡しに関わる不正の予防に努めています。また、中間処理業者、最終処分業者の現地確認も定期実施し、リサイクルおよび最終処分が適切に行われていることを確認しています。2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に基づき、当社は2022年度より生産量を考慮した廃プラスチックの削減目標※を環境ビジョン2025に追加し、達成に向け取り組んでいます。
※ 目標:共同印刷の廃プラスチック排出原単位*の6%改善(2019年度比)
* 廃プラスチック排出原単位:「廃プラスチック排出重量÷プラスチック主材投入重量」
共同印刷廃プラスチック排出状況
グループ会社 廃プラスチック排出状況
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|
共同NPIパッケージ | 144 | 180 | 230 | 149 |
常磐共同印刷 | 122 | 119 | 126 | 115 |
共同物流 | 61 | 60 | 72 | 73 |
共同印刷メディアプロダクト(五霞) | 39 | 31 | 33 | 40 |
共同印刷西日本 | 5 | 5 | 6 | 6 |
コスモグラフィック(苫小牧) | 3 | 7 | 5 | 0 |
共同ブローボトル | 0 | 5 | 5 | 5 |
共同エフテック | 3 | 0 | 0 | 0 |
排出量(t)
限りある水資源の持続可能な利用を推進しています。
水の効率的な利用や節水に配慮した共用設備の導入や、空調機器の冷却方式を水を使わない方法に変更するなど水資源の効率的な運用と削減を行っています。また、排水時は水質を確認した上で排出しています。
水使用量の推移
共同メディアプロダクトでは、製本の綴じ加工や断裁の際に発生する紙粉を有効活用しています。
紙粉は集塵機で回収しますが、古紙再生には利用できません。そのため、通常は焼却処理や埋め立て処理となります。
そこで紙粉をブロック成形機で固形化し、下水処理の汚泥乾燥工程で使用する脱水補助剤へと加工しています。現在、東京都内の下水処理場で活躍中です。
紙粉を固形化するブロック成形機
紙粉ブロック