共同印刷では、持続可能な社会の形成に貢献するために製造工程の設計から生活者の使用、廃棄まで、環境に配慮した製品づくりに取り組んでいます。
「グリーン製品開発方針」に基づき、「グリーン製品部会」を組織し、製品ライフサイクルを通じて、環境に配慮した製品づくりに取り組んでいます。
製品設計、製造過程での環境負荷低減を進め、有害物質の出ない製造方法や設備を導入するとともに、各工程で排出された端材などは、再び資源として利用されるよう工夫しています。また製品のリサイクル適性について、消費者が廃棄するまでを考慮した製品づくりに取り組んでいます。
2003年8月20日 制定
2011年5月17日 改定
地球規模で広がっている環境破壊に対して、国や地方自治体まかせではなく、企業の責任も重大であるとの認識を持つ必要があります。共同印刷も環境と調和し持続可能な社会の形成に貢献するために、環境に配慮した技術および製品の開発を積極的に推進いたします。
当社では省エネ・省資源、リサイクル、有害物質の不使用などを基本方針として、製品ごとに環境配慮度合いを評価するグリーン基準を策定しております。
製品の開発段階からこの基準に沿った材料選定や製造プロセスを検討し、環境に優しい製品開発を行う必要があります。
またこれら活動は法規制、各種ガイドライン、環境マネジメントシステムに沿って管理検証されなければなりません。
共同印刷株式会社
代表取締役社長
新しく開発した製品のなかでも、とくに環境に配慮された製品は、グリーン製品部会の審査を経て「グリーン製品」として認定しています。審査の際には、当社が独自に定めた「グリーン製品判定基準」により、一定の水準を満たしているかを確認しています。
グリーン製品は2004年からの累計で131製品に達しています。
判定項目 | 判定基準 |
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原材料 | 有害な化学物質を使用していないか、環境に配慮された材料を使用しているか |
製造工程 | 廃棄物発生抑制に努めているか、騒音・臭気などの抑制に努めているか |
製品 | 使用時、資源やエネルギーの消費が少ないか、使用後の分別・廃棄・リサイクルがしやすいか |
製造工場 | ISO14001等のEMS認証取得工場で製造されているか |
乾燥剤を使わずに、パッケージ内部を低湿度に保つことができる高機能材料です。長期持続する優れた吸湿性により、医薬品や電子部品などの品質維持とロングライフ化に貢献します。
塩化コバルト不使用でRoHS指令※にも適合しています。電子部品などの保管管理の際に乾燥剤が正しく機能しているか確認できる、人と環境にやさしい湿度インジケーターです。
※欧州連合(EU)の電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限
簡単に折りたためて、内容物を入れても持ち運びがしやすい容器です。繰り返し使える強度があり、非常時における飲料水の確保・運搬・保管用に最適です。
繰り返し開け閉めできる再封機能を備えたカップ用のフタ材で、ほこりや虫などの異物混入が防げます。オーバーキャップ不要で省資源化を実現、またチャック袋の代替としてプラスチックの使用量も削減できます。
環境にやさしい原材料を使い、廃棄の際のリサイクル性を考えた加工方法を使ったカレンダーです。ユニバーサルデザインを考慮したデザインも可能です。
非金属に替わり、紙を使用した刃やプラスチックの刃を取り付けたカートンです。紙を使用した刃は廃棄時の刃の分別が不要で、廃棄処理も容易です。
開封しやすくこぼしにくい小型パッケージです。スパウト付きパウチ(キャップ付き袋)に比べて、口栓のプラスチック部材が不要になり、廃棄処分が容易です。
資源の持続性を意識し、環境負荷の低い素材を使ったモノづくりを進めています。石油由来の溶剤を低減したインキや持続可能性に配慮した用紙を購入するとともに、事務用品などの購入の際は、環境配慮製品を優先して選択できるよう発注システムを整備しています。
生態系に深刻な影響を与える海洋プラスチックごみが国際的な問題となっています。当グループは生活・産業分野向けの包装材の供給者として、環境負荷が少ない材料による製品開発や紙などの代替素材の研究、使用原料が少ない包材の開発を進めています。また、生活・産業資材部門の各工場では、河川や海に投棄された廃プラスチックごみの回収活動を継続的に行っています。2018年度には経済産業省主導で設立された「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」へ参画しました。業界の垣根を越えて、海洋プラスチックごみ問題の解決に取り組んでいきます。