共同印刷グループは内向きから外向きへと大きく舵を切りつつあります。この大転換点にあたり、取締役会は一同熱い思いで舵取りをしています。私も取締役の一人として、外部からの視点や独立性を保ちながら、変革の加速を支援しています。 当社社員の潜在能力はかなり高いと感じています。問題は、自身の能力に気づかず自信をもって挑戦しきれていない点です。他社での経営経験から、企業の変革期に課題となるのは社員の意識改革と人材育成だと心得ていますから、その解決に尽力していきたいです。 変革の過程では幾多の困難があるでしょう。しかし、当社にはそれを包み込む寛容性も、乗り越える力もあると信じています。共に変革を推し進め、時には醒めた眼で提言して取締役会の監督機能を果たしながら、ステークホルダーの皆さまに納得、応援いただける会社となるよう取り組んでいきます。コーポレート・ガバナンス● コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 当社は、グループ経営理念のもと、「価値創造・成長・挑戦」を通じて株主をはじめとするあらゆる関係者から評価・信頼され、社員にとって働く魅力にあふれた躍動的な企業グループをめざすことを経営の基本方針としています。そのためには、経営の効率性、健全性、透明性を高め、コーポレート・ガバナンスを充実させることが最重要課題と考えています。● 企業統治体制 取締役会、監査役会を中心とした経営管理体制を構築し、役員は、社外取締役2名を含む取締役7名と社外監査役2名を含む監査役4名で構成されています。 定例取締役会、定例監査役会は共に原則として月1回開催され、取締役会においては、重要事項の決定並びに業務執行状況の監督を行い、監査役会においては、監査の方針・計画などを決定し、各監査役が取締役の職務執行の厳正な監査を実施しています。また、必要に応じて臨時取締役会、臨時監査役会を開催しています。 業務執行体制については、執行役員制度を導入し、業務執行の効率化・迅速化および執行責任の明確化を図っています。常務執行役員以上を中心に構成される経営執行会議を原則として週1回開催し、業務執行に関する機動的な審議を行っています。このほか、戦略会議を必要に応じて開催し、経営課題や経営戦略に関しての情報共有および議論を行っています。● 監査体制 内部監査を行う組織として、業務執行機関と分離した独立部門としての監査室を設置しています。監査室は、原則として月1回、法令遵守や業務適正の点検・評価を行う内部監査を、連結子会社を含む部門ごとに順次行っています。監査後の改善状況は、1年以内にフォローアップ監査を実施し、確認しています。 監査役監査については、常勤監査役2名と独立性を有する社外監査役2名の合計4名が、監査役会の定める監査の方針および分担に従い実施しています。取締役会への出席や稟議書など重要書類の閲覧を通じて、取締役の職務執行の監査と経営に関する助言を行うとともに、必要に応じて取締役および使用人に対して事業に関する報告を求め、業務の状況などを調査しています。● 指名報酬委員会 「指名報酬委員会」は、取締役会の任意の諮問委員会として、委員の過半数を独立社外取締役で構成し、委員長を独立社外取締役としています。委員会は、取締役会から経営陣の選解任や報酬などの重要な事項に関する諮問を受けて審議を行い、取締役会はその答申を尊重することで、決定手続きの客観性・透明性の向上に努めています。2018年度は3回開催しました。指名報酬委員会の様子社外取締役メッセージ内藤 常男社外取締役(2016年6月就任) 23
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