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共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:藤森康彰)は、東山魁夷 マスターピース コレクション™「緑響く 特装版」を限定800部のエディションで制作、販売を開始します。本コレクションは、アクリルガラスを本紙に圧着することで作品に透明感と奥行きを与える、新感覚の美術作品です。

                      

 「緑響く」は、長野県奥蓼科の御射鹿池(みしゃかいけ)のスケッチをもとに描かれました。静かな水面に周囲の自然が映り込み美しい景色を作り出すことで知られる、山間にある池です。

 本作品に描かれているのは、魁夷の心に浮かんだモーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調(K488)第二楽章のイメージです。穏やかで控え目がちな主題を奏でるピアノが白い馬で、それを慰めるかのように応えるオーケストラが背景の森です。森の木々は一つの塊となって同じ旋律を奏で、湖面に映り上下に広がる緑の陰影となってモティーフを繰り返し、まるでオーケストラが響き合うかのようです。
 魁夷はモーツァルトの音楽との邂逅に大きな喜びを感じていました。白い馬はピアノの旋律であるとともに、モーツアルトの音楽のなかを歩む魁夷自身の姿なのかもしれません。

 深い森の佇まいや透き通った水面、緑の美しさを、色彩の美しさや奥行き感の再現に適した技法「彩美版®プレミアム」でより魅力的に再現しました。一般的なご家庭でも飾りやすいサイズですので、ぜひお手元でお楽しみください。

本体価格 300,000円(税別)
技法 彩美版®プレミアム
限定 800部
画寸法 天地329mm×左右456mm
額寸法 天地453mm×左右580mm×厚さ35mm
額縁 特注浮き出し加工木製額(シルバーフレーム/メタリックマット梨地)
重量 約2.8kg
許諾 東山魁夷著作権承継者
原画所蔵 長野県信濃美術館 東山魁夷館
解説 松本 猛(美術評論家、長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)

※ 当社が独自に開発したセキュリティシールを証明書に貼付しています。スマートフォンなどでフラッシュをたいて撮影すると、作品が共同印刷の発行する真正な複製画であることを判定できます。

<資料>東山 魁夷(ひがしやま かいい 1908~1999) 
1908年横浜に生まれる。1931年に東京美術学校(現 東京藝術大学)日本画科を卒業、1933年ドイツ・ベルリン大学へ留学。1947年 第3回日展に「残照」を出品し特選を受賞、風景画家として立つことを決意。1956年 「光昏」で日本芸術院賞を受賞。1965年 日本芸術院会員となる。1969年文化勲章を受章。併せて文化功労者に選ばれる。1974年 日展理事長に就任。東宮御所や皇居新宮殿壁画のほか、唐招提寺御影堂の障壁画なども手がけた。1982年「緑響く」制作。1999年に逝去、従三位勲一等瑞宝章を追贈される。

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