当期におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による社会経済活動の 停滞が長期化し、厳しい状況で推移いたしました。印刷業界におきましても、様々な企業・ 自治体における事業の中止・延期が相次ぎ、外出自粛要請に伴う個人消費の需要変動により 一部製品・サービスが減少したことなどから、厳しい経営環境が続きました。その結果、当第2 四半期連結累計期間における業績は、売上高・利益ともに前年同期を下回り、減収減益となりました。

 新型コロナウイルスの感染再拡大の懸念もあり、依然として先行き不透明な状況の 継続が見込まれます。ニューノーマル時代の多様な働き方やコミュニケーションの在り方、 エシカル消費などに適応した製品・サービスの提供に注力するとともに、当グループの 持つノウハウや技術力を最大限活用し、業績の早期回復に努めてまいります。
 情報系事業では、動画配信やデジタルサイネージを活かした、対面での接客に代わる 販促支援ソリューションや、オンライン・オフラインを問わない高セキュリティ環境下での 本人確認サービス等の提供を開始しております。今後、デジタルの活用を含め、安全かつ 利便性の高い非対面・非接触コミュニケーションを実現する製品やソリューションサービスの 提案を推進いたします。生活・産業資材系事業では、環境配慮型製品の一つとして、当社の 独自技術を駆使した高濃度アルコールに対応可能なフィルムの開発に成功しました。 これは、パウチ包装の用途を広げ、プラスチック使用量の低減および廃棄物の減容化を 可能にするものです。これからも製品のライフサイクルにおける環境負荷低減に向けた 製品開発に注力し、事業拡大を図ってまいります。

 当グループは、コーポレートブランド「TOMOWEL」のもと、人と社会の豊かな未来を 目指して挑戦し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
 株主の皆さまにおかれましては、尚一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 2020年12月

共同印刷株式会社代表取締役社長

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